「そんなの必要ない!という意見にも耳を傾ける
わたしは諦めない強いメンタル、いつかは成功するというポジティブなメンタルは必要だと思っている。しかし!それに真っ向から反論を唱える成功者もいる。謙虚にその先生のご意見も聞いてみることは無駄ではない。
前回紹介した3人のFXトレードの達人の中でひとりはこの件に関しては否定論者だ。この大先生のご意見を引用してみる。(以下、引用分)
確かに精神論というのは、さまざまなゲームのピンチの局面を打開するきっかけになります。ですが、それはその精神に耐えるだけの技術や、スポーツであればそれだけの肉体をすでにもっているわけです。決して人は持っているもの以上のことはできません。メンタルによって集中力が上がり、最後まで体力や技術を振り絞ることができたにすぎないのです。
では、トレードにおいてはどうでしょうか? 持ってもいない技術や知識、この不足分は、果たしてメンタルを鍛えることによって補うことがでいるものなのでしょうか? 答えは「否」です。また、メンタルが弱くて利が伸ばせないといった相談もよく受けますが、「そうじゃない!」と言いたい。利の伸ばし方を知らないだけ。そして、理にかなった方法で利を伸ばした経験が不足しているだけ。さらに、理にかなった方法をしっていても、知っているだけで理解していない。根拠もわからずにただ手法だけを知り、それを守ろうとする。・・・・つまり、守ルべき理由もわからず、守らなければいけないというその不安からメンタルを鍛えないといけないのでは?ということになるのです。
でもそうではないのです。
確かに、感情に左右されないトレードが必要だからメンタルを鍛えることは必要だ・・・・と反論されることはあります。しかし、ちゃんと勝ち方がわかっており、そしてエントリーしては危険なところがわかっているトレーダー感情に左右されるようなめちゃくちゃなトレードをくりかえすものでしょうか?
トレードをすべきところ、スルーするところ、心がぶれないエントリーに資金管理。そういったことをしっているトレーダーは感情とは無関係のところにいます。あくまでも、知らないから不安になるし、どんなところでも取りに行きたくなるものです。(怖いもの知らずとも言いますね)人は正体のわからないもの、理解できないものにタイしては、恐怖や不安を感じるようにできています。(引用終わり)
では、恐怖を感じないようにするにはどうしたらいいのか?

このFXトレーダーの達人のご意見では・・・・
その正体を理解することだそうだ。(以下引用分)
相場においては、何事も起こりえるのです。
まず、そこを信じることがスタートです。
ところがトレード初心者は、その何かがおこるのがいやで、とにかく相場に正解を求めようとします。それが損切りができないことに繋がり、(つまり、持っているポジションを否定できない。間違いを認められない)資金を失っていくのです。
勝つためには、ルールに従って「機械的にトレードする」とよく言われます。でも人は機械にはなれません。これはそういうことではなく、「相場は不確定に満ちているため、機械的にするしかない」ということです。そこに「もしかして・・・」などという希望的観測は入る余地はないのです。
野球のヒットは、決してメンタルで打てるものではなく、基礎体力、しっかりとした安定したフォーム、日々の練習、これらの上にしか成り立ちません。打てたとしてもそれは一発だけであり、決して安定したものではありません。
結局自分のトレードに自信をつければいい
上達は「己を知る」ところがスタートです。これはつまり、自分ができること、できないことをしっかりと把握することからはじまります。「自己の弱いところを見つめる」これは心情的にいやなものです。でも自分ができないところがわかれば、逆にできるところがわかります。
勝てないトレーダーは、わからないことをそのままにし、You Tubeや書籍で「簡単な聖杯探し」をします。簡単に勝てる方法などないのに・・・
そして理解しないままに、ただ、聖杯探しに明け暮れ、不安に駆られ、そのその方法すらも守ることができず、負け続け、ますます自分のトレードに不安になり、感情に支配されたトレードを繰り返すようになります。(引用終わり)
引用元;「大衆心理を利用して資金を増やす!15のトレード技術」(株式会社Wealth On 出版)
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