1回目の記事で書いたように、わたしは12人のプロ専業トレーダーと接点があったが、
理論の学習からは得られない成功者の体験談は貴重だと思いいつも苦悩から成功へと変わったきっかけは何かと聞いてみた。
全員に共通の経験は、12人とも最初は全然勝てなかった。500万円の赤字になった人もいた。
苦悩が成功に転じたきっかけについては皆さんさまざまなことをおっしゃった。
ここにそのすべてをご紹介する。
長期にポジションを保有した

数秒から数分程度で売買を繰り返すスキャルピングや数時間から1日以内で取引をするデイトレード、数日から1週間程度ポジションを持つスイングトレードなど、FXにはさまざまな取引方法がある。
成功者によって取引スタイルが異なっているものの、実際に某調査会社が実施したアンケート調査を確認すると、わたしにも同じことを言われたトレーダーがいた。
そのひとつが、「ポジションを長期にもつ」というものだ。長期的にポジションを持っていたことが利益につながったと考える成功者は、以下のような意見を述べている。
●デイトレードであってもわたしは最低24時間、普通は1日以上保有している。
●負けていた頃はしょっちゅうチャートを見ていたが、放置するようになってから資金が増え始めた。
確かに初心者は長期にポジションを保有することを怖がるのでは?という気がする。
「チキン利食い」をしていたわたしには耳が痛かった。
確かに、ロット数によって保有する時間も左右される。
15分足トレーダーのあるFXスクールの講師は、10から25ロットでされている。
経済状況や政治情勢の波に乗れた

リーマンショックの時にFXを始めたという成功トレーダーがいる。
彼も最初は負けてばかりだったという。
ダウ理論に出会ってから急に資金が増え始めたというが、
FXを初めてたった3ヶ月目から主に売りポジションで利益を出し始めた。
もちろんダウ理論を使ったから急に資金が増えたというのは信じがたい。
リーマンショックが追い風となってくれたことは、ご本人自身が認めておられる。
また、最近では、トランプ政権が発足して、怒濤のドル高、円安のおかげで300万円を利確できた人も知っている。
重要経済指標発表(FOMCや日銀の政策金利発表)があるときには、トレードをしないと言うのが鉄則だと思うが、あえてそれを利用して、250万円を一瞬で稼いだ人も知っている。
取引タイミングがよかった

●単純にビギナーズラックでドル円で円安予想で買ったら、どんどん円安になった。
●取引する時間帯を気にするようになったら、動きが活発になり、資金が大きく増えた。
●FXを初めてまだ3ヶ月目というときでも、誰が見ても上に行くか、下に行くか明確にわかりやすいトレンドラインだけでトレードすると勝てた。そのかわり、あまりそんな相場には巡り会わなかった。
確かに、人で言えば「一期一会」と同じで、いい相場に巡り会わない限り、どんなベテラントレーダーでも勝てない。負ける原因のひとつが、チャートを必死に見つめてエントリーできる理由をこじつけるように必死に探す。これをやめるだけで稼げなくても資金は減らない。
自分のトレードを世間に公表した。

これはまれなケースかもしれないが、このケースはお二人知っている。
ひとりはなんとYou Tubeで公表された。別に世間のためにされたのではなく、自分のためにされた。
ご本人曰く・・・
「そうすることによって、恥ずかしいトレードはできなくなった」
自分を追い込む荒手法なのか?今ではこの方はご自分のFXスクールも経営されていて、生徒には必ず自分のトレードをdiscordに公表するように指示されている。
もうひとりの方はちょっと異なる理由だったが、類似の理由だと思う。
つまり、彼は毎月200万円以上はFXで稼いでおられるが、それでなぜ生徒に教えるということもやられるのかを聞いたら、月謝がほしいわけではなく、そうすることによって、自分のトレードを常に磨いていかないといけない、という心境に自分を追い込むためだとおっしゃっていた。
アウトプットは確かに重要なことはうなずける。

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